はじめに
近年、ブロックチェーン技術の発展に伴い、仮想通貨を稼ぐことができるゲームが次々と登場しています。
これらのゲームは「NFTゲーム」や「GameFi」と呼ばれ、プレイを通して仮想通貨やNFTアイテムを獲得できるのが特徴です。
今回は、このNFTゲームの世界について詳しく解説していきます。
NFTゲームとは?
NFTゲームとは、ゲーム内のキャラクターやアイテムが「NFT」として管理されているゲームのことです。
NFTとは、非代替性トークン(Non-Fungible Token)の略で、ブロックチェーン技術を用いて所有権を証明する仕組みです。
NFTゲームの特徴
NFTゲームには以下のような特徴があります。
- ゲーム内のアイテムやキャラクターが、NFTとして所有できる
- 所有したアイテムやキャラクターを他者に売買できる
- ゲームプレイを通して仮想通貨を獲得できる
- ブロックチェーン技術を使用しているため、データの改ざんが困難
つまり、NFTゲームではゲームで稼いだアイテムや仮想通貨を現実世界でも価値があるものとして取引できる点が大きな魅力となっています。
NFTゲームの歴史
NFTゲームの先駆けとなったのは、2017年にリリースされたモンスター育成ゲーム「Axie Infinity」です。
Axie Infinityでは、ゲーム内のモンスターがNFTとして所有・売買可能となっており、ゲームをプレイすることで仮想通貨を獲得できるという新しい概念のゲームでした。
その後、2020年代に入ると、ゲーム内の仮想空間を自由にカスタマイズできる「The Sandbox」や、歩くことで報酬が得られる「STEPN」など、様々なジャンルのNFTゲームが登場するようになりました。NFTゲームは今やゲーム業界の新たな潮流となっています。
NFTゲームの種類
NFTゲームには様々な種類があり、ジャンルやゲームシステムによって大きく異なります。
ここでは主要なNFTゲームの種類をご紹介します。
モンスター育成ゲーム
モンスター育成ゲームは、NFTゲームの中でも人気の高いジャンルです。代表的なゲームとして「Axie Infinity」が挙げられます。
Axie Infinityでは、Axieと呼ばれるモンスターを育成・合成し、バトルで戦わせます。
バトルに勝利するとSLPというゲーム内の仮想通貨を獲得できます。
また、モンスターのAxieをNFTとして売買することも可能です。
メタバースゲーム
メタバースゲームとは、仮想空間上で様々なアクティビティを楽しめるゲームのことです。「The Sandbox」がその代表作といえます。
The Sandboxでは、自分の土地を購入し、そこに建物やアトラクションを設置したり、ゲームを作ることができます。
作成したコンテンツはNFTとして所有・売買が可能で、多くのユーザーから評価を得られれば、LANDという仮想通貨を獲得できます。
Move to Earnゲーム
Move to Earnゲームは、日常の運動によってゲーム内での報酬を獲得できるゲームです。
代表作は「STEPN」で、スニーカーをNFTとして購入し、歩数やランニング距離に応じて仮想通貨を獲得できます。
NFTゲームのメリット・デメリット
NFTゲームには、一般的なゲームとは異なる特徴があります。ここではメリット・デメリットをご紹介します。
NFTゲームのメリット
- ゲームで稼いだ資産を現金化できる
- ゲームのアイテムを自由に売買できる
- チートや不正行為が起こりにくい
- ゲームタイトルが終了してもアイテムは残る
特にゲームから収入を得られる点は、従来のゲームとは大きく異なる点です。
またブロックチェーン技術の採用により、アイテムの所有権が明確になるというメリットもあります。
NFTゲームのデメリット
- 初期費用が高額な場合がある
- ゲームのクオリティが低い傾向がある
- ブロックチェーンの手数料がかかる
- 法的規制が不透明な部分がある
NFTゲームには、費用面や法規制の課題があります。またゲームの質の低さから、単なるお金儲けツールと言われることもあります。
人気のNFTゲーム
続いては、人気のNFTゲームをご紹介します。注目度の高いタイトルからその特徴をご覧ください。
Axie Infinity
NFTゲームの先駆けとなったAxie Infinityは、モンスター育成型ゲームとして世界中で大人気です。
プレイヤーはAxieと呼ばれるモンスターを集め、バトルで戦わせることでSLPやAXSといった仮想通貨を獲得できます。
このゲームの面白さは、モンスターの組み合わせによって戦略が無限に広がることです。
さらに、優秀なAxieを売買できるマーケットプレイスが存在するため、ゲームを通してAxieを収集・売買する楽しみがあります。
The Sandbox
The Sandboxは、メタバース上で自由にコンテンツを作り上げられるゲームプラットフォームです。
プレイヤーは自分のLANDと呼ばれる土地を購入し、そこに建物やゲームを設置することができます。
作成したコンテンツはNFTとして売買可能で、優れた作品は多くのユーザーから評価を得られます。
有名企業とのコラボレーションも行われており、今後のメタバースでの発展が期待されています。
STEPN
STEPNは、歩くことで仮想通貨を獲得できるMove to Earnゲームの代表作です。
NFTとしてスニーカーを購入し、外を歩いたり走ったりした距離に応じて報酬が得られるというシステムです。
健康増進とお小遣い稼ぎを両立できる魅力的なゲームとして、世界中で人気を博しています。
またスニーカーを売買できるため、そこからも収益を得ることができます。
まとめ
NFTゲームは、ゲームを通して仮想通貨やNFTアイテムを獲得できる新しいタイプのゲームです。
ブロックチェーン技術を活用することで、チートの防止やアイテムの所有権の明確化が実現しています。
NFTゲームには、モンスター育成、メタバース、Move to Earnなど様々なジャンルがあり、楽しみながら実際の収益を得られるのが大きな魅力です。
一方で、初期費用の高さやゲームクオリティの課題もあり、今後の発展が期待されています。
ゲームでお金を稼ぐ機会が増えた現在、NFTゲームはゲーマーだけでなく、投資家の目からも注目されています。
新しいゲームの体験とともに、賢明な資産形成の一環としてNFTゲームを活用することをおすすめします。
よくある質問
NFTゲームとは何ですか?
NFTゲームとは、ゲーム内のキャラクターやアイテムがNFTとして管理されているゲームのことです。
ゲームをプレイすることで仮想通貨やNFTアイテムを獲得でき、それらを他者に売買することが可能です。
ブロックチェーン技術を活用しているため、データの改ざんが困難で、所有権が明確になるのが特徴です。
NFTゲームにはどのような種類がありますか?
NFTゲームには、モンスター育成ゲーム、メタバースゲーム、Move to Earnゲームなど、様々なジャンルがあります。
それぞれ、ゲームシステムや特徴が異なっており、プレイヤーの嗜好に合わせて選択できます。
NFTゲームには、どのようなメリットやデメリットがありますか?
NFTゲームのメリットは、ゲームで獲得した資産を現金化できること、アイテムの自由な売買が可能なこと、チートや不正行為が起こりにくいことなどが挙げられます。
一方で、初期費用が高額な場合があること、ゲームクオリティが低い傾向にあること、ブロックチェーンの手数料がかかることなどがデメリットとして考えられます。
人気のNFTゲームにはどのようなものがありますか?
代表的なNFTゲームには、Axie Infinity、The Sandbox、STEPNなどがあります。
Axie Infinityはモンスター育成型のゲームで人気を博しており、The Sandboxはメタバース上でコンテンツを作成できるゲームプラットフォームです。
STEPNは、歩行距離に応じて仮想通貨を獲得できるMove to Earnゲームとして知られています。
これらのゲームは、ユニークな特徴を持っており、ゲーマーや投資家からも注目されています。